わきお

ジャガーノートのわきおのレビュー・感想・評価

ジャガーノート(1974年製作の映画)
3.6
◼️爆弾パニック映画の始祖

「赤のコードか…青のコードか…」
あらゆる映画、ドラマ、コントなどで何度も見かけたであろうこのシーンは、本作が起源であると言われています。
あまりにも多くのinspiredを見かけてきた為か、新鮮味を感じられなかった点はあります。逆に、それだけ後継作品に影響を与えきたということが言えるでしょう。それでもハラハラさせられるのだからスゴいね。

不運にも事件に巻き込まれてしまった。乗客、乗員たちの心理描写もなかなか。爆弾の存在が発覚した後の仮装パーティは地獄絵図。あんな空気でMCなんてやりたくない笑。必死に場を盛り上げようとするMCの苦闘ぶりは胸に来るものがあります。その後自然な流れで皆踊り出すシーンも良い。運命に身を委ねたということを表しているのでしょう。これは、タイタニックにおける弦楽器隊の演奏シーンと重なりました。

TSUTAYA発掘良品選出の作品ともありなかなかの出来映え。少なくとも数十年前の作品としてはかなりレベルが高いと思いました。

アンソニー・ホプキンスが若い!
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