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三十九夜のsouichirouのレビュー・感想・評価

三十九夜(1935年製作の映画)
3.8
スコセッシなどの巨匠がフェイバリットに挙げているヒッチコックのイギリス時代の代表作である。
90分というコンパクトな尺で、次から次へと流れるように綺麗にストーリーが展開していく巻き込まれ型サスペンスの教科書のような作品。
後の『北北西に進路を取れ』に結実するような洗練の源流がここにありと言える。
劇場から始まり、劇場で終わる円環構造や伏線回収の見事さなど、30年代の作品とは思えないようなスリルを味わせてくれる。
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