たく

三十九夜のたくのレビュー・感想・評価

三十九夜(1935年製作の映画)
3.8
ずっと昔に一度だけ観たことがあって、ミスターメモリーが印象に残っててもう一度観たかった作品。
ヒッチコックお得意の巻き込まれ型サスペンスにボーイミーツガールのコメディ要素が絡んできて、軽めに楽しめるのが良いね。

ある男が国家機密を守ろうとする女諜報員と偶然一緒になり、情報を国外に持ち出そうとする一味に彼女が殺されたのを自分が殺人犯と疑われて逃走する話で、劇場に始まり劇場に終わる綺麗な円環構造が見事な小品だった。

殺人現場を見つけた掃除婦の悲鳴を汽車の警笛に重ねる演出が素晴らしい。
たく

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