タイホラーを大阪アジアン映画祭で拝見しました。

結構ガッカリ。好きになれないホラーだった。主要キャラの三角関係において不倫した男が一番の悪なのに、ホラー体験の主体が不倫相手の女性ばかりで、男がメンタルやられる描写が少なすぎる。女性が怖がる方がいいっしょ？みたいなキモい感性が透けて見える。

そもそも不倫したのがバレても関係を不倫を止める気がない夫が徹頭徹尾幼稚で、そんな男の底の浅さを女性2人が認識しないところもリアリティの無さと不毛さが際立つ形に。痴話喧嘩が見てられない。

シナリオ的にも、あるところから全く前に進まず、恐怖表現の大喜利大会がしばらく続くが、このホラー描写も洗練とは程遠い。とにかくノイジーな音のデカさで強引にテンションを高めようとするから呆れてしまう。

最後まで首をひねり続けた。ビジュアルは良いので脚本をもっと仕上げてほしい。