Listener

お引越しのListenerのネタバレレビュー・内容・結末

お引越し(1993年製作の映画)
4.4

このレビューはネタバレを含みます

時代を感じる演出はあるものの、鑑賞後に余韻がある素晴らしい作品だった。長回しが気持ちいい。京都に住んでいた時期があり、ノスタルジーに浸りながら観ていた。バスに前から飛び乗ってたけど市バスって後乗りだよね?三条大橋の西側は当時も石でガタガタだったんだ、とか笑。賀茂川と高野川をバックに賀茂大橋を走るシーンと三条大橋付近の鴨川(高野川と合流した賀茂川の下流)に主人公が行くシーンは、離婚寸前の状況とまたみんなで暮らしたいという心情を表現しているような気がした。賀茂川と高野川の合流点はデルタと呼ばれていて、三角形のテーブルを想起させる。

「早く大人になるから」 祭りと同じで通過儀礼か。後半はどことなく死の匂いがしたがあれは何だったんだろう。主人公にとって両親の離婚は死のようなものということか?「おめでとう」と自分に言える人生を歩みたい。

「やめとけお前ら!顔がブスになるぞ!ただでさえ見れたもんやないねんから!」笑うよこんなん。
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