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お引越しの遊のネタバレレビュー・内容・結末

お引越し(1993年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

ここしばらく、映画を観ててもなんとなく心が落ち着かなくて話が追えなかったり、疲れてるのに無理して映画館行ってガン寝したりが多くて映画鑑賞スランプ(なにそれ)に陥っていたが、久しぶりにちゃんと2時間を楽しめた 上の空な時間もあったけど、それもそれで良い上の空だった(は?)

子供を子供扱いしない映画が好き 35歳も17歳も11歳も6歳も、みんなみんなおんなじように、この世界について、この世界に存在する自分について、必死に必死に考えている 子供も大人も関係ない、それゆえに、娘には両親の離婚に文句を言う権利もない 考えに考え抜いて、独りで泥だらけになりながら暗い森の中を歩いて行って、辿り着いたのは 別々の道を歩いていく父と母の背中に何度も呼びかける「おめでとうございます」誠実でウソがないけど、厳しすぎる結末でもあると思う
親の不仲に悩む小中学生がこの映画を観たら励まされるのだろうか?トラウマになるのだろうか?...って小中学生が親を介さず映画を観ることなんてそんなにないか、離婚間際の親が子供にこの映画を観せたりしないか、いや1993年当時はそうかもしれないが今は配信とかあるし全然あるか、と思ったらこの映画は2023年10月現在配信はJAIHOのみ...親のJAIHOで相米を観てる小学生が居たらカッコ良すぎる なんの話?

不自然すぎる急で激しい雨降らしとか、12歳に井上陽水を口ずさませるとか、あざとさが突き抜けて逆に良くなってくる相米慎二の映画が嫌いではないんですが、相米慎二に深く影響を受けてますみたいなことを言う監督の作品はそんな観たくないかも 相米っぽさは相米単体でもうお腹いっぱいだから
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