第一次世界大戦の最中、トメニア国の陸軍兵士の男(チャールズ・チャップリン)は負傷した士官のシュルツ(レジナルド・ガーディナー)を救出し飛行機で故郷に戻ろうとするも墜落してしまう。
しかしトメニア国は降伏していた。
墜落の衝撃で戦争中の記憶を無くした男は入院するはめに。
その頃トメニア国はヒンケル(チャールズ・チャップリン)が独裁政治を強行し・・・。
チャールズ・チャップリンが監督、脚本、製作、主演を務めた作品。
失礼ながらチャップリンの映画をまともに見たのは今回が初めてでして…映画好きとしては大変恥ずかしい(笑)
無声映画の頃から活躍しているコメディスターなので、今作のようにトーキー作品でも表情が非常に豊か。
いわゆる顔芸で見せてしまうところはさすがです。
今作は言わずもがなですがヒトラーを思いっきりいじったもの。
第二次世界大戦が激化する前に作られたものですが、よくここまでヒトラーやナチスをコケにしたな〜と感心してしまう。
遠いアメリカで作られたものですし、この後敵対国になるので関係ないでしょうけども。
ラストの演説は非常に心を打たれるものですが、現実社会は真逆に進んでしまったのは皮肉としか言いようがない。
とりあえず“喜劇王”の所作諸々は後のコメディアンらに多大な影響を与えたとよく分かりました。