性産業を天職としているポルノ女優・田口ゆかりが、自身の性行動と性観念をカメラ前でさらけ出していく。80年代に世間を騒がしたポルノ女優・田口ゆかりをフィーチャーしている、日活ロマンポルノ。アクトレス製作。ロマンXシリーズ。

「家庭用ビデオデッキと裏ビデオの普及期に登場したポルノ女優」にスポットライトを当てている作品。今となってはあたりまえの存在だが、当時は異端であったことを念頭に置く必要がある（AV女優という職業が登場してから、まだ数年しか経っていない）。

田口ゆかりと若手モデル（嵯野華恵美）の撮影風景が長尺で収録されており、ポルノビデオ産業に従事する女性のニューウェーブ感覚を得ることができる。しかし、別視点からの映像（ストリップ・ショーなど）が少ないため、偏った印象を受けてしまう。

田口ゆかりのエロシーンでは、イヤホンで催眠テープを聞きながら、ノーハンドのドライオーガズムに達する場面が目に焼き付く。女体の起伏をつぶさに観察することが可能であり、パンティのクロッチ部分への接写映像が美しい。