41歳の春

新・男はつらいよの41歳の春のレビュー・感想・評価

新・男はつらいよ(1970年製作の映画)
2.5
70年2月公開。
前作からわずか40日あまりで本作が公開されているというのがウィキペディアにあり、男はつらいよはそこまで客を呼べるコンテンツだったのかよと思う。
なぜこのような異様な短期間で自作が公開されたのかその理由はウィキには載ってなかった。それだけ客を呼べたコンテンツだったんでしょうね。本作はかなり作りが雑だしやっつけ感がゴイゴイスーだけど。
前作に引き続き監督はNOT山田洋次。山田はこの頃もうこのシリーズを幕引きしたかったようで、脚本のみの参加ということになっている。監督さんは当時のフジテレビのプロデューサーでドラマ版の男はつらいよの演出をした小林俊一って人だったらしい。
撮影期間も短いものだったようで、ほぼ東京で撮られている。
さくらの出番もかなり少なく、特に後半は皆無。寅さん全48作の中でも一番雑に撮られたんじゃねぇかなあ。前半の競馬で当てた金でおいちゃん夫婦をワイハに連れてこうってクダリも取ってつけた感が半端ないし。
こういう雑な回でヒロインすることになった栗原小巻も気の毒っちゃ気の毒で。なんつーかピエロ感が強いヒロインだった。
マー寅さんシリーズ全48作の内での最もイレギュラーな一本だったのかもね。
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