McGuffinマクガフィン

明日に別れの接吻をのMcGuffinマクガフィンのネタバレレビュー・内容・結末

明日に別れの接吻を(1950年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

無慈悲な悪党の魅力

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📍あらすじ
7人もの被告人の裁判から始まり、4ヶ月前の刑務所に遡る。足手纏いになるため仲間のカールトンを殺して脱獄したラルフは裏社会で成り上がろうとしたが、その非情すぎる上昇志向が災いして…。
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脱獄してさっそく大きな仕事にとりかかろうとするラルフくん。悪徳警官に金を搾り取られても逆に恐喝するなんて一流の悪党は度胸がちがうぜ。

出所ではない。脱獄なのだ。

金が欲しい。綺麗なねーちゃんも好き。
そのためならば誰でも利用する。多少の良心を抱えた慎重な人間までも巧みに巻き込む。
そら恨みも買います。

登場人物が多いですが手順がしっかりしててわかりやすい。1→2→3みたいな。殺した男の妹の世話になるってのがもうよくない。

この手の悪役って女性にもいて「深夜の告白」(1944)のバーバラ・スタンウィック、「追憶の女」(1942)のベティ・デイヴィスとか。性別問わず成り立つ破滅型の主人公ですが、役者の力量は試されます。同情も共感もできないのに魅入ってしまう引力が必要。

『明日に別れの接吻を/Kiss Tomorrow Goodbye』
この台詞かっこいいなぁ。

7人の被告人
❶ホリディ・カールトン(バーバラ・ペイトン)
カールトンの妹
❷チャールズ・ウェーバー(ウォード・ボンド)
悪徳警部
❸ジョン・リース(バートン・マクレーン)
悪徳警部補
❹キース・マンドン(ルーサー・アドラー)
通称チェロキーと呼ばれる悪徳弁護士
❺ピーター・コベット(ジョン・ハロラン)
買収された州刑務所看守
❻ヴィック・メイソン(リス・ウィリアムズ)
逃亡車を用意した
❼ジョー・レイナー(スティーヴ・ブロディ)
逃亡車の運転手

主人公はもちろんのこと関わった人間も悪いやつばっか😅隙を見せたり欲を出すといいことないね。

ラルフ・コッター(ジェームズ・キャグニー)
カールトン(ネヴィル・ブランド)
マーガレット・ドブソン(ヘレナ・カーター)
エズラ・ドブソン(ハーバート・ヘイス)
 マーガレットの父親

ラストにキャグニープロダクションって文字が出たの気になった。

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