非処女を装っている女子高生（青木琴美）が、中学時代の同級生男子と心を通わせながら、大人の性事情を垣間見ていく。ロストバージンに逡巡する少女の姿を追っている、日活ロマンポルノ。

処女を足枷にしている少女が、複雑怪奇な性の世界を探訪していく、処女喪失系の王道ストーリー。最終的に同級生男子とくっつくことを前提としながら、そこに至るまでの"性のアドベンチャー"を鑑賞する方向性となっている。

少女の魅力に取り憑かれている元スター歌手、少女の性を売り物にしようとする裏ビデオ業者、青春時代の恋愛を取り戻そうとするヒロインの母親、SMクラブを経営する同級生の母親（橘雪子）など、有象無象の輩がヒロインの性探訪に棹さしてくる。

すっかり飽和状態に陥っているドラマ展開だが、3人組女子高生のハツラツとした芝居と瑞々しいヌードを拝むことができるため、一定水準の安定感が備わっている。少女時代特有のホワイトスキンが、直視するには眩しすぎる。