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それいけ!アンパンマン だだんだんとふたごの星のtubure400のレビュー・感想・評価

3.1
『ドーリィ』の映画が想像を越えて良かったので観てみた。童話のような不気味さがあって大人びた内容だった『ドーリィ』に比べると、ストーリーに必然性がないというか、まぁ、思ったより拍子抜けな感じがある。あとドーリィの安達祐実には全然違和感を感じなかったけど、『ふたごの星』のキラリとキララは(声優はスザンヌとマーガリン?)、結構ひどい。そもそもサンリオのキキララのパクリですやん、という気もしてきて、気持ち的に没入できない。

なんといっても見どころはデビルスターとアンパンマンの戦い、ダダンダンの男気なのだろう。そのへんは普通に感動してしまう。でも、なんで…?と納得がいかない気持ちもするのだけど、最後にジャムおじさんが綺麗にまとめる辺りはお家芸という感じがある。「心」=「自己犠牲」というのがアンパンマンの世界の通底音としてある。

一方で、今まさに世界が終わりかねない(=自身も死にかねない)という状況でひたすらアンパンマンを殺すことに血道をあげるバイキンマンの異様さが目立つ。コロナウイルスが猛威を振るう時代における迷惑系Youtuberみたいな感じがする。このへん、やなせたかしの戦争体験が歪んだ形で反映されているのかしら、などと思った。
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