よっちゃん

ナサリンのよっちゃんのレビュー・感想・評価

ナサリン(1958年製作の映画)
4.0
またしても救済の無意味さ、無慈悲さの皮肉(?)。聖者が人の世に絶望して堕落していった後、ナサリオ神父はビリディアナ、シモンとはまた異なる行動を取ったのが興味深かった。突然のロックミュージックを完全に拒絶したシモン、無表情でトランプ遊びに参加したビリディアナのように、「諦め」に心を支配されたわけではなく、ナサリオは一度は拒絶したパイナップルをもらい直し、絶妙な表情を浮かべて前へと歩いていった。三作の中では1番ハッピーエンド(??)と言えるのかもしれない。
毎度毎度、DVD同梱の解説書がめちゃくちゃ面白い。あと横顔ベアトリスがマジJodie Comerだった。
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