Mayuko

乱のMayukoのネタバレレビュー・内容・結末

(1985年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

「これは夢か、いやここは地獄、地獄、無限地獄だ」

繰り返される愚かな人間の業。
黒澤明からの「人類への遺言」


「神や仏はいないのか、畜生! いるなら聞け! お前らは気まぐれないたずら小僧だ! 天上の退屈しのぎに人を殺して喜んでやがる。やい! 人間が泣き叫ぶのがそんなに面白いか!」

「言うな! 神や仏を罵るな! 神や仏は泣いているのだ。いつの世にも繰り返すこの人間の悪行、殺しあわねば生きていけぬ人間の愚かさは、神や仏も救う術はないのだ。泣くな! これが人の世だ。人間は幸せよりも悲しみを、安らぎよりも苦しみを追い求めているのだ。見ろ! 今あの一の城では、人間どもがその悲しみと苦しみを奪い合い、殺しあって喜んでおるわ!」
Mayuko

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