男はくらいよ監督さそり

噂の二人の男はくらいよ監督さそりのレビュー・感想・評価

噂の二人(1961年製作の映画)
4.0
『ローマの休日』『ベンハー』のウィリアムワイラー監督、『ジュリア』のリリアンヘルマン戯曲、『ローマの休日』オードリーヘップバーン+『アパートの鍵貸します』シャーリーマクレーンの共演と駄作になりようがない布陣。しかも1961年当時では早すぎたテーマのLGBT。オードリーは最高潮に美しく、シャーリーも美しい。演技合戦ではシャーリーの勝ち。寄宿学校の最悪の性格のメンヘラ少女のついた嘘により、ビアンの疑いがかけられ村八分状態で学校も閉鎖という、今からは信じられない状況。だが、ちょっと前まではこんな感じだったのでしょう。二枚目が『大脱走』のジェームズガーナー。グレゴリーペックだと印象全く違ったでしょうね。兎に角映画史上最低最悪の糞ガキ少女が出てくる。こいつの演技が憎らしくて気持ち悪くて物凄い顔芸!映画史上ナンバーワンの悪役でしょうね。ビアンと疑われてどん底まで追いつめられる様は当時の赤狩りを揶揄してたとの事。それで納得。美少女は『エイリアン』のヴェロニカ・カートライト 噂や中傷で人の人生が駄目になるという、SNS社会を予見したワイラーの先見性に驚く。パン・フォーカスが矢鱈使用されてる。