男はくらいよ監督さそりさんの映画レビュー・感想・評価

男はくらいよ監督さそり

男はくらいよ監督さそり

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劇場版 響け!ユーフォニアム~誓いのフィナーレ~(2019年製作の映画)

5.0

これも素晴らしい!
一年生と二年生が本気で向き合い、ぶつかり合う。
今、こんなに熱血的な生徒がいるかは不明だが、若い時に感じた怒りや悲しみ苦しみが等身大で描かれて、昔を思い出した。
それぞれの生徒の個
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劇場版 響け!ユーフォニアム 届けたいメロディ(2017年製作の映画)

4.5

響けユーフォニアムというタイトルの意味が判った。
久美子とあすかは吹奏楽部を通して本気でぶつかり合ってる。
音楽についての、人と人が向き合う事についての作品。
演出が素晴らしい!ちょっとした他校の吹奏
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劇場版 響け!ユーフォニアム 北宇治高校吹奏楽部へようこそ(2016年製作の映画)

5.0

パーフェクト!全てが美しく儚い美少女たちの夢。テレビシリーズ全部見てだけど一挙に見ると新鮮だ。
演出、背景、音響、色彩、声優の演技、全てが素晴らしい!夜の京都を歩く、楽器の響きで震えるペットボトル、細
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スーパーヒーロー ムービー!! -最’笑’超人列伝-(2008年製作の映画)

3.0

スパイダーマンのパロディ。ドリフ大爆笑みたいな下ネタ、エロネタ満載で面白いけど、差別ネタ、動物虐待ネタ、老人虐待ネタとやりたい放題!ダライラマ殴るなよ!ヒロインに対するセクハラもひでえな。
裸の銃を持
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ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)

3.5

この監督はロミオ&ジュリエットにしても華麗なるギャツビーにしても古典的名作をコテコテに装飾して台無しにしてしまうという癖があって、あまり好きでは無い。
この作品はルノワールのフレンチカンカンを元にして
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ロバート・アルトマンのイメージズ(1972年製作の映画)

3.3

最初から最後まで妄想なのか現実なのかわからない不可解な展開。
監督ロバートアルトマン、撮影ビルモスジグモンド、音楽ジョンウィリアムズ、主演スザンナヨークと一流のスタッフで望んだ意欲作。1972年の作品
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サーカスの世界(1964年製作の映画)

4.0

昔、地上波で観たけどこんなに長い映画だったのか!
本物のライオン、象、虎、馬を使った曲芸、西部劇ショー、空中ブランコ、これが本当に凄い!ずっと見ていても良いくらい。
ピエロのシーン、リタヘイワーズとク
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黄色いリボン(1949年製作の映画)

4.5

こんな後味の良い西部劇はなかなか無い。
戦いより平和を選ぶ老大尉。これも父と一緒に良くゴールデン洋画劇場で見た事を思い出す。
ジョンウェインが笠智衆みたいな渋み。
一世一代の名演技だがオスカーは勇気あ
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シェーン(1953年製作の映画)

5.0

水曜ロードショーで今は亡き父と観た。父の大好きな映画だった。何十年ぶりかでアマプラで再見。
これはパーフェクトな西部劇!
地上波では30分カットされてたからパーティのシーンや酒場の殴り合い、開拓者の生
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オッペンハイマー(2023年製作の映画)

3.8

アイアンマンと水玉男と砂の惑星の姫とミスターロレンスとフレディマーキュリーとクワイエットプレイスとシドビシャスとポアロ等何気に豪華キャスト!
フローレンスピューのオッパイにビックリ!しかも何度も。オッ
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アステロイド・シティ(2023年製作の映画)

3.5

相変わらずウェスアンダーソンの絵作りは完璧でセットも撮影も豪華キャストも舞台の中の設定とたまに舞台裏が出てくる構造も意欲的で面白いのに何か散漫な印象。
実験映画というかファンムービーというか。
突然、
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袋小路(1965年製作の映画)

3.8

二人の怪我したギャングが城に住む夫婦の家に押しかける。閉じ込められた夫婦はいつ反撃に出るのか?という普通なら脱出反撃サスペンスになるのだが、この夫婦〜全然反抗しないし、呑気に犯人と酒飲んだりしてて、途>>続きを読む

第三の男(1949年製作の映画)

5.0

殆どの映画ベスト選出でベストワンになってる完全無欠の名作。
15歳でフィルムセンターで観た時はストーリーが理解出来ず全く面白くなかった。
何十年も経ち年取ってから観たらパーフェクトな映画!
アントンカ
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テオレマ 4Kスキャン版(1968年製作の映画)

4.5

最高!パゾリーニで一番好き。
奇跡の丘にも通じてる。
サイレント映画の様に殆どセリフなく、物語に説明もなく、一人の美青年がブルジョワ一家を狂わせていく(元々狂ってたのか?)
息子は画家、女中は神、母は
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にがい米(1948年製作の映画)

4.5

これは唯一無二の名作!
雨の中の争い、田植え、バイタリティ溢れる女たちと七人の侍を思わせるものがあるというより、七人の侍より前の作品
過酷で酷い条件の田植えに出稼ぎに来るイタリアの女たちのパワーに圧倒
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裸足の伯爵夫人(1954年製作の映画)

3.8

構成が凄い!3人の男のナレーションと回想で視点が変わる(羅生門の影響?)
ハンフリーボガートの存在感は圧倒的だ。
そしてエヴァガードナー!凄い色気とスタイルの良さ!唯一無二の個性。しかも美しい。
前半
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映画ドラえもん 新・のび太の日本誕生(2016年製作の映画)

3.5

前半の日本誕生の件は面白かったけど、23世紀のギガゾンビが現れた辺りから時空とか歴史とか無茶苦茶!
ドラえもんものび太も日本の歴史無茶苦茶に変えてないか?
そこら辺ちゃんと描かないとタイムパトロールに
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映画ドラえもん のび太の新恐竜(2020年製作の映画)

5.0

ドラえもんには批判的な私ですが、これは脚本がパーフェクト!伏線の回収が凄い!
元々名作の評価が高いのび太の恐竜のリメイクですが、ジュラシックパークやアバターの影響で恐竜の描写がリアルになり、アニメの技
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デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)

4.5

ちょっとこれ凄いんじゃない?
久々にベンハー、地獄の黙示録、アラビアのロレンスみたいなエキストラが沢山いてザ映画って感じの超大作観たよ!
実際、それらの名作のオマージュでもあるんだけど、短縮版みたいだ
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STAND BY ME ドラえもん2(2020年製作の映画)

3.8

これはタイムパラドックス的な展開もあり、一作目より遥かに良く出来てます。のび太のどうしようも無さは相変わらずだけど、ちゃんと成長してる!
お婆ちゃんネタはずるいよな。しかも宮本信子!
でもタイムマシン
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STAND BY ME ドラえもん(2014年製作の映画)

3.3

ドラえもんの登場から退場まで描いたリメイクというかおさらい編。
本質的なドラえもんという話の欠点も描かれてる。
これは依存症の話でしょう。
結局、のび太はドラえもんがいないと何も出来ない。一人でやれる
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映画ドラえもん のび太と空の理想郷(ユートピア)(2023年製作の映画)

3.3

すみません。藤子不二雄はオバQとジャングル黒べえ派なのでドラえもん好きじゃないです。だから生まれて初めてドラえもん映画観ました。
去年の作品だから映像技術も素晴らしく、全く飽きませんでした。伏線回収も
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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章(2024年製作の映画)

5.0

とんでもないアニメを観た!
今の日本の状況にドラえもんと魔法少女まどか☆マギカと第9地区をぶち込んだみたいなカオス作品!
幾田りらとあのちゃんのアテレコはキャラにピッタリというか天才的!
そしてTAR
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荒馬と女(1961年製作の映画)

4.0

クラークゲーブル、マリリンモンロー、モンゴメリークリフトの豪華共演作品にして全員の遺作という呪われた映画と言われている。
モンローはどこか寂しげ。殆どサービスカットの様な水着シーンと尻振りシーンが当時
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薔薇のスタビスキー(1973年製作の映画)

4.0

これはもう見事な映画芸術ですね。
衣装、セットとフランス映画の最盛期の豪華さが画面から滲み出てる。
アランレネにしてはわかりやすい。
暗黒街を拠点に政治家や警察まで金の力で買収した詐欺師スタビスキーを
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PLAN 75(2022年製作の映画)

4.0

物凄くシリアスで重い映画。
だけど今の日本の現状を最も的確に描いた問題作。
老人ばかりの国で老人が働く場所もなく孤独死が多い。
ソイレントグリーンというSFを思い出した。
さくらがこんなに老け込んでる
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1秒先の彼女(2020年製作の映画)

3.5

1秒先の彼のオリジナル。この脚本は面白いし、所謂時間ものの新しい発想で独創的。
最初は不細工に見えたヒロインが段々可愛くなっていくのがミソ。
台湾の郵便事情が良くわからないから、そこら辺は日本版は良く
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1秒先の彼(2023年製作の映画)

5.0

予告編に騙された!
原作の映画があるみたいだが、全く展開が読めなかった!
山下敦弘監督の演出とクドカンの脚本と味のある役者の相乗効果で最高の傑作になった!大好きな京都がロケ地なのも良い。
同じ題材のも
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ホテルローヤル(2020年製作の映画)

3.5

なんとも奇妙な雰囲気の映画。
ホテルを訪れる客と従業員の話というと、グランドホテルが元だろうけど、これは田舎のラブホテル。
淡々とした日常の話。そこにちょっとした事件が起こる。悪い人は出てこない。
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愛なのに(2021年製作の映画)

4.0

とても面白いです!
健全な古本屋の真面目青年と女子高生の純愛ものかと思ったら、そこに二組のエロいカップルの話が絡んで、愛とかSEXの本質が本音で描かれ、ちょっとフランスの艶笑話みたいな雰囲気になってて
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ある男(2022年製作の映画)

4.0

とても良く出来たミステリーです。
途中まで淡々とした孤独な男の恋愛映画かと思ったら、とんでもない展開になります。
え?えええええええええ?
って感じ。
謎の男の窪田正孝、文房具屋の女安藤サクラ、法律事
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市子(2023年製作の映画)

4.0

圧倒的に杉咲花が上手いというか凄い!
別の作品で観た時と別人!
表現力の豊かさは若手女優で群を抜いている。
マイブロークンマリコ同様、悲惨な生い立ちの美少女の話。
そこにミステリー的要素とラブストーリ
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ナイトメア・アリー(2021年製作の映画)

3.8

裏グレイテスト・ショーマン
展開が読めないけど、ひたすら悲惨。
やはり詐欺は良くないという教訓映画。
ブラッドリークーパーは堕ちていくイケメンが上手いね。
胡散臭い奴しか出てこないが、
ケイトブランシ
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乙女たちの秘めごと(2017年製作の映画)

3.5

女だけの村に男が一人やってくる。
ハーレムアニメの設定を真面目に文学的に描くとこうなる。
貧しい村で殆ど文盲の村で夫たちは全員政治的な理由で投獄されている。
女たちは男を共有する約束をしてる。
さあ、
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5時から7時までのクレオ(1961年製作の映画)

4.5

アニエスヴァルダは幸福も素晴らしいが、この作品も勝るとも劣らぬ名作。
冒頭のカラーのタロットカードから白黒にチェンジする鮮やかさ!
ゴダールの影響だが、エキストラではなく、本物の街頭歩いてる人々の反応
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光の旅人 K-PAX(2001年製作の映画)

3.8

とても不思議な余韻を残す映画
スターマン+カッコーの巣の上でという感じ。
ケビンスペイシーは確かに宇宙人っぽい。
そして精神科医師のジェフブリッジスが引きの演技でとても良い。
ハートウォーミングの様で
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