男はくらいよ監督さそり

ムーラン・ルージュの男はくらいよ監督さそりのレビュー・感想・評価

ムーラン・ルージュ(2001年製作の映画)
3.5
この監督はロミオ&ジュリエットにしても華麗なるギャツビーにしても古典的名作をコテコテに装飾して台無しにしてしまうという癖があって、あまり好きでは無い。
この作品はルノワールのフレンチカンカンを元にしてると思われるが、冒頭にサウンドオブミュージックが歌われたのを見て、こりゃパロディだ!と気付いた。
その後もライクアバージン等、その時代ではあり得ない現代の楽曲を多数使用してるのを見て確信した。
ユアンマクレガーとニコールキッドマンがミュージカルに向いてるかどうかは疑問だが、キッドマンの圧倒的な美しさと二人の歌唱力は認める。
セットやダンスが圧倒的に素晴らしいし、脇役も個性的で良い。
でもロートレックがイケメン過ぎないか?
そしてストーリーは幼稚過ぎて陳腐だと思う。現実と舞台が交錯するのも良くある手。
それでも楽曲やダンス、衣装、セットの素晴らしさで飽きる事なく魅せてしまう。まあ、ミュージカルにストーリーを求めるのは野暮かな?