ほろでぃん

暁の出撃のほろでぃんのレビュー・感想・評価

暁の出撃(1954年製作の映画)
4.0
面白い!!
アブロ・ランカスター爆撃機が好きで鑑賞したが、そういう趣味抜きで映画としてしっかり観れる。

前半はアイデアと努力の発明モノで、後半は手に汗握る出撃シーン。二度美味しい。
史実で成功した作戦だと知っていても現場の緊張感が伝わってきてハラハラする。
時代を考えると特撮も良くできており、対空砲火の嵐をくぐり抜けるシーンでは呼吸が止まった。

取ってつけたようなお色気が無く、ノーストレスで観れるのも高評価。
クラシック戦争映画はあまり数を観ていないが、以前観た「レマゲン鉄橋」「テレマークの要塞」はストーリー上まったく必要無いラブシーンが邪魔で邪魔で仕方なかった。

存命の関係者、遺族などが多い時代に作られたという背景もあってか、「作戦成功、やったぜ!!」では終わらない。
科学者の思いつきで、大勢の若者が命懸けで作戦を行う。武勇伝では語り尽くせない、戦争の虚しさを思い出させるラスト。

なおU-NEXTの字幕の日本語が怪しく、漢字の変換ミスや送り仮名ミスが散見される。ちょっと考えれば理解できるが、たまに10秒戻しを使って確認しなければいけなかった。
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