森野

スターリングラードの森野のレビュー・感想・評価

スターリングラード(1993年製作の映画)
4.0
イタリアのぽかぽか陽気でのんびりした楽園のような場所から物語が始まるので、もう出だしからすごい嫌な感じ。
のちの極寒の地との対比が想像できちゃうから…。
「この戦争が終わったら彼女と結婚するんだ」とか、お手本みたいな死亡フラグ立てる人もいるし。

新米少尉率いる部隊が前線に送りこまれると世界が一変。
どんな生物も生きていけないような極寒の地で、ドイツ軍もロシア軍もお互いかなりの死者を出しながらの泥仕合。
市街地戦で一般市民を盾にしながら戦うロシア軍も意味が分からないくらいひどいし、兵士を単なる駒としか思っていないドイツ軍上層部のクソさも相まって、暗い気持ちになります。
戦車VS歩兵は本当にすごかった。

お涙頂戴の恋愛要素もなく、戦争って救いがないなというのも改めてわかるし、ドイツとロシア両方とも平等に描かれている感じがしたのもよかった、好きな戦争映画です。
森野

森野