リバイバル上映で再鑑賞。
改めて見返して、フリードキンの映像で語る力を再確認。
セリフが異常に少ないにも関わらず、青みのある画面や夜のシーン、革のキュッキュッと擦れる音や金属の音の効果もあり映画に引き込まれた。
潜入捜査をする中でその世界の中に感染してゆくストーリーは、「CURE」や「ミュンヘン」「テナント/恐怖を借りた男」に通じ、カレン・アレンがサングラスをかけ革ジャンを着るシーンは心底ゾッとした。
ケネス・アンガーに通じるMV的なシーンは楽しい。
前回鑑賞時もそうであったが、取り調べのシーンでいきなりマッチョな黒人に殴られ「お前誰なんだよ」と叫ぶシーンは、吹き出してしまった。このようなシーンを放り込んでくるフリードキンは、やはり天才なんだと思う