ちーくん

絞死刑のちーくんのレビュー・感想・評価

絞死刑(1968年製作の映画)
3.9
大島渚監督作品。死刑制度という難しいテーマを扱いながらも、事件を再現する時のやりとりや話が噛み合わない様子などはかなりコメディ調で、タイトルやテーマに比べると全体的に明るい作りになっていたと思います。特に教育部長と教誨師は完全にネタだろうと思うほどでしたね笑。「なるほど!性欲と貧乏、両方から解放されるわけか」って言った時何故だか分からないけどめちゃくちゃ笑いましたね。とは言いながらも、最初の死刑執行までに至る一連の流れから実際に死刑執行を行うまでの描写はとてもリアルで、教材としても使えるようなシーンだったと思います。政治的なメッセージも込められているんだろうけど、個人的にはブラックコメディみたいで面白かったです。
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