ちーくんさんの映画レビュー・感想・評価

ちーくん

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グラディエーターII 英雄を呼ぶ声(2024年製作の映画)

3.7

前作から24年振りの続編ということで、総じて言えば面白かったは面白かったものの、前作を超えてくるものはなかったかなと思いました。スケールの大きさという意味では本作の方が凄くなってはいるものの、その分C>>続きを読む

ルート29(2024年製作の映画)

3.7

時代が時代ならATGに分類されそうなくらい不思議なアート系作品でしたが、個人的にはまぁまぁ好みな作りでした。ですが全編を通してよかったとは言い切れず、前半の説明を省いた森林から国道までの幅広い映像の数>>続きを読む

マザーウォーター(2010年製作の映画)

4.0

これでいいのよって感想に尽きる。かもめ、プール、めがね系統の緩さと演者でもう既に100点を叩き出しているから、結局この枠で何をしていようが正解になるし実際に正解の連続でしたね。いつもの面子って言ったら>>続きを読む

ソウX(2023年製作の映画)

3.1

何故ここまで続いているのかよく分からないシリーズの記念すべき10作目ということですが、正直面白いとは言えなかったですね。1と2の間の時系列ということもあってストーリー性重視で久々にジョン・クレイマーが>>続きを読む

国境ナイトクルージング(2023年製作の映画)

3.9

一言で言うとエモーショナルな作品でした。元々「ソウルメイト」や「少年の君」などで存在感を遺憾なく発揮していたチョウ・ドンユイさんに興味があって、予告内容を観ても良さそうだったので気になっていました。個>>続きを読む

プライベート・ライアン(1998年製作の映画)

4.2

映画館でしか味わうことができない没入感と名作である理由を知ることができました。戦争における残虐さをこれでもかと現実的に映すノルマンディー上陸作戦の地獄絵図から始まり、その中でも兄弟全員を送り出した母親>>続きを読む

ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ(2024年製作の映画)

3.0

前作が完璧すぎた故に期待値がかなり上がってしまったからか、これはとても残念な作品でした。まず、本作の詳細が発表された際に懸念していたハーレイ・クインが登場するという点と全編ミュージカルになるという二つ>>続きを読む

西湖畔(せいこはん)に生きる(2023年製作の映画)

3.6

一巻目「春江水暖」を鑑賞した際、良い作品とともに良い監督が出てきたなと思い、個人的に気になる作家の一人になったグー・シャオガン監督の山水映画 第二巻ということですが、正直な感想としてはそっちに行っちゃ>>続きを読む

犯罪都市 PUNISHMENT(2024年製作の映画)

4.0

シリーズ4作目。相変わらずやってることは何も変わらないのにドンソク兄貴の存在自体でワクワクして、出てくる度に破壊力ありすぎて笑いが込み上がってしまうのが最高。毎度の事ながら人間離れしているパンチ力と敵>>続きを読む

哀れなるものたち(2023年製作の映画)

3.0

訳分かろうとすると訳分からんなるし訳分からん面白さを理解しようとしても訳分からんしもう訳分からんわぁぁ。何でこれが高評価なのかも分からんし何で皆理解出来るのかも分からんしもうナニコレぇぇ。ナニこの14>>続きを読む

ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

4.0

またまた心温まる素敵な映画を観ました。まず初めに、美しいフォームでスケートをしている少女とその姿に惹かれて夢中にスケートを始める少年に、一から教えて成長する姿に一緒になって喜んで活気を取り戻していく先>>続きを読む

パリタクシー(2022年製作の映画)

3.9

観終わった後に幸福感で満たされるような暖かいハートフルムービーでした。パリの街並みをタクシーで走りながらその場その場で起こったおばあさんの過去を回想シーンで振り返るというストーリーですが、自分自身と家>>続きを読む

聖なる鹿殺し キリング・オブ・ア・セイクリッド・ディア(2017年製作の映画)

3.7

ヨルゴス・ランティモス監督作品。「籠の中の乙女」、「ロブスター」に続く三作目ですが、これはなかなか良かったです。というのも本作は個人的に大好きな"ミヒャエル・ハネケ"を彷彿とさせるような作りが多々見受>>続きを読む

おひとりさま族(2021年製作の映画)

3.9

個人的に好きな作品でした。本作の主人公の女性は一人が好きで独身生活を楽しんでいるという訳ではなく、何が過去に問題があって嫌気が差してしまって一人を選んでいるといった感じでしたが、主役のコン・スンヨンさ>>続きを読む

犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)

3.8

シリーズ3作目。もうこのシリーズというかドンソク兄貴が出ている作品はストーリー云々関係なく、ひたすら圧倒的パワーで人間を吹っ飛ばすところ見たい一心なのでその点では楽しめましたが、今作は少しアクションが>>続きを読む

ルックバック(2024年製作の映画)

4.8

ちょっと言葉にならないくらい良かったです。それと同時にアニメ映画でここまで心揺さぶられる時が来るなんて思ってもなかったです。もうこういう話にはめっぽう弱いから途中から涙腺が緩みに緩んで気付いたら素直に>>続きを読む

ロブスター(2015年製作の映画)

3.3

「籠の中の乙女」からのヨルゴス・ランティモス監督作品。感想としてはこちらもハマらなかったです。多分本作は監督の作品の中でも少し異質な設定だと思うので、観る順番を間違えたかなと思いつつやはり微妙かなとい>>続きを読む

籠の中の乙女(2009年製作の映画)

3.4

近年話題で才能のある監督の一人とされているヨルゴス・ランティモス作品を初鑑賞してみました。まず初めに感想としては嫌いではないけど好きでもないといった作品でした。内容からしても気持ち悪さや変態性、淡々と>>続きを読む

RUN/ラン(2020年製作の映画)

3.9

「search/サーチ」が個人的に結構面白かったので同監督の本作も観てみましたが、こちらもしっかり面白かったです。前作もそうですが、とにかく作り方が上手いなと思いました。映像に惹きつけられる力があると>>続きを読む

箱男(2024年製作の映画)

3.9

石井岳龍監督作品。面白かったです。自分は安部工房の原作を読んだことがないですし、本作を観ても伝えたいことや内容の全てはあまり汲み取れなかったんですが、理由のつかない面白さがあるなと石井監督の作品は思い>>続きを読む

search/サーチ(2018年製作の映画)

4.1

普通にめっちゃ面白かったです。途中までこんな画面一本で最後までいけるのかと思っていましたが、進んでいく内にあれよあれよと話が繋がってきて展開も簡単に予想できるものではなく、色々な疑惑や裏切りが浮かび上>>続きを読む

刑務所の中(2002年製作の映画)

4.2

"血と骨"などを手掛けた崔洋一監督が「刑務所の中」の様子を淡々と映したワンシチュエーションに近いハートフルコメディ作品。これといって大きな展開や目ぼしいカットもないのでそこまで有名な作品ではないかもし>>続きを読む

丘の上の本屋さん(2021年製作の映画)

3.7

イタリアの街並み、コーヒー、そして"本"、映るもの全てがお洒落で優しい作品でした。また、本を読むことの意味や大切さなどを真摯に教えてくれる店主の一言一言の発言が本当に本好きの人だということが伝わってき>>続きを読む

怪物(2023年製作の映画)

3.8

是枝裕和監督作品。正直に言ってなんかなあという感じでした。これは坂元さんの脚本が嫌いとかでは決して無いんですが、どうしてもやはり本の力が強すぎて映画を観ている感覚になれないというか、ドラマを観ている感>>続きを読む

サマーフィルムにのって(2020年製作の映画)

3.9

伊藤万理華さんが出ているということと、夏らしい作品が観たいということでこちらを選んだんですが、普通に面白かったです。上手く言い表せないんですが、個人的にはこういった学生が何となく過ごす日常青春映画みた>>続きを読む

ボヘミアン・ラプソディ(2018年製作の映画)

5.0

最高の一言に尽きる。映画館で見逃してから絶対この映画は何年待っても大スクリーンで観ると決めていたので、ようやく観れた嬉しさと喜びと待った甲斐があったクオリティの高さでとにかく最高でした。自分の年代とし>>続きを読む

天然コケッコー(2007年製作の映画)

3.8

耳を澄ませて自然の音を聴いている時間が凄く良かったです。あと、夏帆がとにかく可愛い。

森山中教習所(2015年製作の映画)

4.0

夏にピッタリの作品で面白かったです。最初はただのギャグ描写の連続の能天気なコメディ映画かと思いきや、わりと友情関係もしっかり描かれていてストーリーも滅茶苦茶と言うわけではなかったので気楽に観れて明るい>>続きを読む

波紋(2023年製作の映画)

3.7

「かもめ食堂」、「めがね」、「川っぺりムコリッタ」など基本的に緩くてゆっくりとした作品を撮って個人的にも好きな監督の一人である荻上さんが、今度は全く毛色の作品を撮ったということで以前から気になっていた>>続きを読む

リンダ リンダ リンダ(2005年製作の映画)

3.9

自分が最も好きなバンドであり、アーティストである"THE BLUE HEARTS"の名曲をモチーフにしているということで楽しみにしていた作品。こんな言葉は合っているか分からないけど、ブルハらしい作品だ>>続きを読む

フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年製作の映画)

3.5

パープル色のモーテル、ユニークな形をしたギフトショップ、ソフトクリームが乗っかったような真っ白なアイスクリーム屋、真っ青な空に架かるレインボー。
一番近い夢の国がそこにはある。

イングロリアス・バスターズ(2009年製作の映画)

3.8

面白いのは面白いけど、一概に全てがというわけではなくて、冗長で無駄が多いと思ったのも事実だから評価が悩ましいところ。なんせアクションを素直にやってるタランティーノは大が付くくらい好きなんですが、会話劇>>続きを読む

蜘蛛の瞳/修羅の狼 蜘蛛の瞳(1998年製作の映画)

3.7

黒沢清監督作品。一応の前日譚である「蛇の道」からの続編ということですが、多くの方のレビューにも書いてある通り、少し初期の北野作品を彷彿とするものがありましたね。演者にダンカンとか大杉漣さんがいるからか>>続きを読む