ちーくん

ピアニストのちーくんのレビュー・感想・評価

ピアニスト(2001年製作の映画)
3.3
ミヒャエル・ハネケ作品。個人的にハネケといえば変態的、歪んだ性癖、残虐性、解釈任せといった観客を観ていて不快で嫌な気持ちにさせるのが天才的なイメージを持っているんですが、本作に至ってはわりと普遍的で面白味に欠けるなと思ってしまいました。それもこれも自分がハネケ病にかかっているからかもしれないですが、もっと歪んだ性癖で意味不明なカットの連続で気持ち悪くしてほしかったと思います。だからこそ本作の最後の方で垣間見えた「ファニーゲーム」のような突発的な暴力が面白かったですね。本当に不謹慎なんだけど、とりあえずやることないから殴ろみたいな感じがめっちゃ笑えてしまう。まぁカンヌで賞を獲ったんだからそれなりの作品ではあるんだろうけど、個人的にはハネケらしさをあまり感じ取れず不本意だったかなと思いました。
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