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潜水艦イ-57降伏せずのmhのレビュー・感想・評価

潜水艦イ-57降伏せず(1959年製作の映画)
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邦画のエンタメ潜水艦もの。
有利な形で終戦を迎えんがため、秘密裏に外交官親子を運ぶという設定からしてふるってる。
潜水艦の中にブロンド美女がいるというビジュアルイメージが最高すぎる。
潜水艦ものは「眼下の敵(1957年)」にみんな引きずられてて、この映画も例外ではないんだけど、この紅一点のプロットが何にもまして鮮烈だった。なんか元ネタあるのかもしれないけど。
ダメな女ステロタイプやらせてるのがイラつくけど、このあたりはまあ時代が時代なのでしかたないのかもしれない。
乗組員たちの仕事が詳しく描写されてるのは、松林宗恵監督の作風だね。「太平洋の嵐」でも操艦手順が詳細だったし、これもそう。
この監督「人間魚雷回天」「太平洋の翼」と、ひねりの効いた面白い戦争ものを多く手掛けてていいね!
船酔いのシーン、氷を作るからの一連の流れで、ブロンド美女が改心する展開など、いいプロットがいっぱいあった。
池部良もはまってる。
戦闘機の模型にくっついてる魚雷とか爆弾が、ピッと飛ぶのなんとかんらなかったのかといつも思ってる。特撮がそんな好きじゃないので、いつもその部分は適当に見てて申し訳ない。
タイトルにもなってるからラストは想像つくんだけど、それでもやっぱりよかった。
エンタメの振り切った架空の戦争ものとして、かなりの作品でした。
面白かった!
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