ジョージ・マッケイ主演、罪悪感と喪失から立ち直れない青年のメンタルドラマをミステリー調で描きつつファンタジー混じりでとてもよかった。
またしてもジョージ・マッケイが上手すぎて心が痛くなる。

スコットランドの海沿いの小さな漁村が舞台。
兄と仲間たちとともに海難事故に遭い、一人だけ生還したアーロンの物語。

大好きな兄を亡くし、コミュニティからは事故の関与を疑われ、次第に孤立していくアーロンと母親の姿がつらい。
唯一の理解者である兄の恋人の存在が救いだったが、兄の死を受け入れられないアーロンはある行動に出る…

とにかくアーロンの置かれた状況がしんどいが、彼は兄が生きていると信じて、彼なりに探す。
現実的にはほぼ希望はないが、信じることは大切かもしれないと思う一方で、その思いが強いゆえ周囲を遠ざけてしまう。つらすぎ。

でもアーロンも100%良い子ではなかったことも匂わせるため、どういう結末になるのか目が離せない。

現実的な悲劇と伝承が融合して迎える結末をどう捉えるかは観客にゆだねられていた。
解釈複数できるが、どちらにしてもも説得力があった。
悲劇的ではあるがどちらかと言うと「救済」なのかなと思う。

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• #日本未上陸映画ベスト◯◯_みむさん