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グエムル -漢江の怪物-のtomoのレビュー・感想・評価

グエムル -漢江の怪物-(2006年製作の映画)
3.8
モンスターパニック映画としても家族の絆を描く作品としても王道展開で楽しませてくれる良作。韓国社会や政治への批判や社会問題への皮肉がこれでもかと盛り込まれてたり、緊張感あふれるシーンの合間合間にシュールなギャグが挟み込まれたりでテンポ良く進むのもいい。
ただ、盛り沢山なぶん、本筋の怪物を追いかけるくだりがあまりにも都合良くポンポン進むのがちょっと拍子抜け感。捕まっても案外簡単に逃げ出せるし追跡に必要な物資や情報がコネと金であっさり手に入るので、そりゃ無理だろと言う気はする。
お父さんとお祖父ちゃんはともかく、叔父叔母があんなに姪っ子の死(だと思われていた時)を滅茶苦茶に嘆き悲しんだり自分の身を顧みず助けに猛進したりするか?と言うのはちょっと疑問だけど、韓国は家族親戚を大事にする社会なのかな。
最後の対決は少々漫画的すぎる気もしたがスッキリしたしペドゥナ姉さんとてもかっこよかった(劇中何度か外して、どこで当てるんだとヤキモキさせられた甲斐はある笑)。結末にはちょっと驚いたが、オールハッピーエンドにしないところが韓国映画の良さかもね。
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