人間の環境汚染によって生まれてしまった未知の怪物によるパニック映画。
モンスターパニック大好きだけど、公開当初は気になりつつ観ないままこんなに経っちゃった。
ソン・ガンホだったんだぁー!と思い鑑賞。
おもしろい!
10年以上前の韓国でここまでのクオリティは素晴らしい。
そしてさすがコリアンムービー。
ただのモンスターパニックでなく、家族愛・権力の身勝手さ・自己犠牲、様々な要素を含んでいる。
その証拠に、グエムル-怪物-がその姿をはっきり見せるまでが早い!
開始10分で、真昼間の明るい見晴らしの良い道路を走りまくるので、全容把握完璧!
"このモンスター何⁈倒さなきゃ!"だけで引っ張るために、開始から1時間以上モンスターの姿を見せないアメリカ映画とは違う。
そして開始30分でグエムルに連れ去られてしまった娘を助けるために、ソン・ガンホ演じる父親とその家族が丸々1時間半かけて奔走する。
いやぁーソン・ガンホ良い!!
「頭が良いわけでも、生活水準が良いわけでもないけど、子供のためにどれだけでも頑張れてしまう父親」が似合う!最高だよ!
そしてソン・ガンホの妹はまさかのペ・ドゥナ!ヒョンソのために泣き崩れつつも強く逞しく探し続ける姿がいいよ!
なぜグエムルが生まれたのかもわからないし、結局感染症も広がらないし、伏線の回収はほぼない。
でもこの作品の重きはそこではないからいいの。
韓国映画らしい家族愛に感動。