【日本人大活躍】

1937年のモノクロ映画。アメリカ制作。
ピーター・ローレが謎の日本人モトを演じている。

アメリカ人の青年が、豪商である父の代理でサンフランシスコから上海に船旅をし、父から預かった秘密の手紙を上海支店長に渡すことに。船中で、若く美しい女性グロリアや日本人モトと知り合あうが、船内には怪しい男たちもいて、青年は知らないうちに秘密の手紙を盗まれてしまう。

グロリアに恋した青年は、上海に上陸後も彼女の居場所を突き止めて逢いに行く。グロリアはキャバレーでホステスをしていた。しかし実はそのキャバレーは密輸犯罪の本拠地でもあり、青年をめぐる陰謀が張り巡らされている場所でもあった・・・

ピーター・ローレ演じる謎の日本人モトが、正体不明のアジア人という雰囲気をうまく出しつつ、悪の温床を探索して、アメリカ人青年が巻き込まれた事件を解決するという、ミステリー・サスペンス映画。

筋書きはよく練られていて、今どきの映画みたいに長すぎず、起承転結がしっかりしていて、十二分に楽しめる作品になっている。

1937年というと、日米戦争が始まる4年前だけど、この頃のアメリカでは日本人が大活躍するこんな映画が作られていたのだと知って、ハリウッドの奥深さに感心する一作。

謎の日本人を演じるピーター・ローレが国際密輸組織を相手取って007（初期）ばりの大活躍！ジュウドー！ハイク！函館ハイボール！キワモノ映画のようだが、というかキワモノ映画かもしれないが、表向きはスマートな紳士ジャパニーズのローレが悪に対して見せる素の眼差しはさすが名優ローレ、無駄に鋭くゾクッとさせられる！チャイナタウンのセットも見ものな、なかなか楽しいスパイ活劇。

謎の日本人が、密輸をめぐってサンフランシスコから上海まで船で渡り活躍するお話。面白く観れた。松尾芭蕉の俳句とか柔術とかいろいろ日本のものが出てきて、ピーター・ローレの日本人面白い。