ハレルヤ

奇蹟の輝きのハレルヤのレビュー・感想・評価

奇蹟の輝き(1998年製作の映画)
3.8
交通事故でこの世を去り、天国へと召された主人公のクリス。家族を失って悲しみに暮れる妻のアニーが自殺してしまい、地獄へと落とされてしまった事実を知ったクリスは、アニーを救いに地獄の世界へ旅に出るファンタジードラマ。

主演はロビン・ウィリアムズでこのストーリー。間違いないだろうと思って鑑賞してみました。ロビンは今までのコミカルな役柄は割と抑えめでしたが、主役としての存在感はやはり随一。

油絵のような映像で作られる天国の世界の美しさ。一方の地獄の世界の恐ろしさは本作の最大の魅力。天国や地獄って本当にこんなところかも…と思わせてくれる世界観で、オスカー視覚効果賞を受賞したのも頷けるものでした。

物語自体は予想の範疇を超えませんでしたが、ラストは素直に感動しましたし、良い作品ということには変わりありません。ロビン・ウィリアムズの出演作の中では比較的知名度少なめですが、隠れた良作でしょう。

ただ本作の要素であった「自殺した人間は天国に行けず、地獄へ行ってしまう」。2014年に自ら命を絶ってしまったロビン自身の事をどうしても思い浮かべてしまいます。改めてご冥福を祈ると共に、安らかに過ごされている事を願っています。
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