チェーホフが甦る
暗い奥行きで感情を読みとる 動かない絵画を見ているみたいに
初期からの作品を撮影しているアレクサンドル・ブーロフ
第2の生を受けたチェーホフは生きることに理解できない青年に何も語らずに諭す 次第に魂が解け合うように時間を共有していた
「日陽はしづかに醗酵し…」のユーリー・アラボフが脚本なために舞い戻るジリジリ感
微かに耳にさわるゴォーという音 がさつきが癖になります
「セカンド・サークル」では本物の死体を使ったらしい気合いの入れ方 こちら「ストーン」ではチェーホフの品々を多く扱っているそうです
空間を突っ切る鶴はあの世とこの世の架け橋だろうか
凄い緊張感がはしる
1度失った再びものを感じる機会を得たチェーホフがこの世に1つ1つの事に感動している姿に魅力を感じ芳香さも感じた
閑かな空間にひっそりと寄り添い何かを伺う2人が途徹もなく幸福そうに見えた
小さな振動で壊れそうなくらい繊細な距離で映る2人の映像に惹きつけられる
死者と生きている人間との距離感にも思えた
……
ピョートル・チャイコフスキー「エフゲーニ・オネーギン」