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ハスラー2のEyesworthのレビュー・感想・評価

ハスラー2(1986年製作の映画)
4.9
【師としてプレイヤーとして】

マーティン・スコセッシ監督×円熟の名優ポール・ニューマン×新進気鋭の若手トム・クルーズのハスラーシリーズの続編。

〈あらすじ〉
かつてのハスラー、エディは、あのミネソタ・ファッツとの死闘から25年が経ち、今はもう50代。現在は現役を離れ、シカゴを根城に気ままな生活を送っていた。そんな彼の目に、顔に似合わぬ鋭いキューさばきで容赦なく相手を打ち負かしているビンセントという若いハスラーの姿が止まった。彼の姿に若い頃の自分を重ねるエディ。彼はこの若者を、自分の手で最高のハスラーに育て上げようと決心するのだが...。

〈所感〉
前日にハスラーを見たばかりでそのまま視聴。前半で歳を感じさせるエピソードを我々に多く見せて、若かりし頃のエディの豪胆さ愚鈍さは影を潜めたかと思いきや、後輩でエディが再燃する姿があまりにもダンディすぎて胸が熱くなった。そして、ニュースターの後進トム・クルーズ演じるビンセントに勝負師としての己の全ての経験・感覚を伝えようとする師としての姿にも目を見張るものがあった。現役を退いた指導者として、且つプレイヤーとして勝負のようには上手くいかない教育という実践においても沢山の見せ場があって終始面白かった。トム・クルーズはこういう夢追い人が本当に似合うと思った。トムはまだ荒削りだがベテランのポール・ニューマンと最高の演技合戦を見せてくれた。
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