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ぼくの生まれた日のmitakosamaのレビュー・感想・評価

ぼくの生まれた日(2002年製作の映画)
3.7
感動シリーズ5作目。客観的に見たら今作が一番完成度が高いと思う。

このシリーズは短い原作を30分の映画にする為に、いかにエピソードを追加して尺を延ばすか、がポイント。
必然性のあるシーンや無いシーンなど作品毎にマチマチだが、今作のアレンジの仕方は実に見事。
とにかく追加した脚本が実に上手い。足した要素が全て線で繋がってて物語に一貫性があり無駄がない。

勉強しないで両親にこっ酷く叱られたのび太。
原作だと、すぐ親に愛されていないと言い、生まれた日にタイムマシンで確認しに行く。
映画だと、まず家出をする。雨の中結構歩き回る。区画整理された空き地で探しに来たドラえもんに諭されやっと過去に行く。この前振りが後半実に上手く作用する。

昔の家に行き、家でバッタリ会ったパパさん。
病院に走って行くのを追いかける。この辺はアクション的なアレンジが入る。

産まれたばかりののび太を喜ぶパパ・ママ。
ココからの展開は「ウマイ!」と膝を叩く程に絶妙。

ラストにドラえもんも含めて家族の絆を表し、実に清々しくおわる。
アレンジかくあるべし。

あとこの映画の野比玉子は実に可愛い。
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