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原爆の子のhymasuminのレビュー・感想・評価

原爆の子(1952年製作の映画)
3.7
終戦記念日だからですね、CSで放送。初めて観た。恥ずかしながらタイトルは聞いたことがあったけど話は知らなかった。
日本人なら、今観ておくべきと思って視聴。

音羽信子さん、宇野重吉さん、奈良岡朋子さん、みんな若い(笑)

wikiによると、カンヌに出品する際、外務省がアメリカに気遣って参加を見合わせるよう指示していたらしい。そういうその時代のデリケートな作品。

米軍は登場しないけど、原爆投下後の人道的被害があからさまに表現されている。
身体的被害から全てを失って物乞いしながら細々と生きている岩吉爺さんとその孫を軸に、原爆がいかに人々の運命を酷いものに変えてしまったのかが描かれ、その運命を生きるということの哀しさが辛い。

広島の原爆ドームには行ったことがあるけど、この映画を観たら、次に行くことがあれば感じ方が全然違うだろうなと思った。

今もこの映画はヨーロッパでたびたび上映されているらしい(wiki)。歴史の証拠として語り継がれるべき映画ですね。
核保有国のリーダーには見てもらいたい映画だと思います。
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