ユダヤの民を救うべく、エルサレムへ向かうイエス。しかし弟子に裏切られ、最後は民に裏切られ、彼が全てをかけ救おうとした民衆が一転してイエスの処刑を叫ぶ。
誰しもが知っている聖書『マタイ』を忠実に描いている。
ユダヤの子孫が長い間、自分の国を持てず、弾圧を受け続けたという歴史を考えると、これは神の怒りなのか、それとも神の子となったイエスの怒りなのか…
正しい生き方をしなければ、恐ろしい罰があるのだといわんばかりの作品だ。後ろめたい何かがあれば懺悔したくなるだろう。
この作品は映像も然ることながら、音楽がトリハダもの。
ルイス・バカロフのオリジナル曲、バッハ『バッハのマタイ受難曲終曲』、黒人霊歌、アフリカの民族音楽など、劇中歌ってトラウマになりかねない精神的圧になることがある。
これも近い。
イエスの伝記映画としては、グロさもなく見やすい作品である。
にしても、この作品のイエスは説教じみてよく喋る。笑