世間一般にド酷評なんだけど、意外と面白くなくなくはないのよ。まぁ、これから酷評するんだけどね。
「なるほど、それもアリかもね」な設定から、「前作の二番煎じにはしないぞ」という心意気は買う。
でも、入口だけ。
USJのアトラクションみたいな道中を経て、煌々とした照明パッキパキな船内に緊張感のないやりとり。セットはどちらかと言うと、前作より「タワーリング・インフェルノ」に近い既視感。
冒頭の、昭和の年寄りの行水みたいなフロントプロジェクションは、まぁ時代ってことで目を瞑ってやるとして。確か、ガキの頃、水ロー(水曜ロードショー? 水野晴朗ロードショー?)で見た時は、この辺ばっさりカットされてて、前作の救助ヘリが画面に向かって手前に去っていくオープニングだったので、なかなか粋な導入という印象だったのだが。
そもそも、まず主役トリオの関係性からして意味不明。
豪華客船にプルトニウムなんか積んでたに至っては何じゃそら。
で、銃撃戦の何じゃそら。
さらに、そのタイミングで休憩室で始まる身の上話の何じゃそら。今さら感情移入できるかよ。
まぁ、とにかく随所で雑いのよ。特にクライマックスが雑マックス。
唯一の救いは、サリー・フィールドのトークの場違いなウィットと、キャラの場違いないじらしさ。とにかく場が違う。使うべきは、この映画じゃない。
この映画、やり方次第じゃ、もっと面白くなってたはずだよね。なかったことにしてリブートありかも(ターミネーター3のジョン・コナーみたいに)。
ってボロカスなんだけど、どことなくキライにはなれないの。