ロバート・アルトマンがレイモンド・チャンドラーの「長いお別れ」を映画化した名作。原作の「男どうしの友情」に、あまり、はまれなかった自分は。こちらのストーリーのほうが好み。
エリオット・グールドが楽しそうに演じているので、こちらも愉快になり、コメディ映画的な仕上がりになっている。
マーローのすみかに設定されている、古いエレベーターがついていて、屋上的な通路をとおって部屋までいく、奇怪なマンションが。いいロケ場所だ。誰がここをみつけたのだろう。
マーローの向かいの部屋には、マンソン・ガールズみたいな、変なヒッピー娘たちが住み着いている。
一瞬しか出てこないテリーの役は、俳優でもなんでもないジム・バウトンというもとメジャーの選手にやらせているが。そういう人にやらせがほうがいいという計算があったのかな。
また、町山智浩氏によると『ビッグ・リボウスキ』『インヒアレント・ヴァイス』『アンダー・ザ・シルバーレイク』には、この映画の影響があるという。