ゆず

ロング・グッドバイのゆずのネタバレレビュー・内容・結末

ロング・グッドバイ(1973年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

市立探偵フィリップ・マーロウ。真夜中に友人テリーが彼の部屋を訊ねてきた。追われているという彼を逃してやるが、すぐに警察が探しに来て取り調べを受けるハメに。どうやらテリーには妻を殺した容疑がかかっているらしい。しかしマーロウにはテリーが犯人とは思えない。自殺というのも怪しいもんだ。取り調べを適当にはぐらかし続けているうちに、突然の釈放。テリーがいるはずの場所とは全く別の地で、彼の遺体と遺書が発見されたのだという。マーロウは真犯人を探しだすべく一人で調査を始めるのだが…

やたら独り言が多い主人公である。登場するなりこんなに独り言ばかり言ってる主人公も珍しいんじゃなかろうか。いや、オープニングの半分は猫に話しかけているのだろうけど…w序盤だけでマーロウを好きになってしまった。猫の力は偉大である。だって夜中に猫に起こされて猫缶買いに行くとか絶対いい人だもの。ぶつくさいってるけど絶対いい人だもの。

人と喋れば軽口ばっかり、独り言は文句ばっかり。なのに行動は結構親切でやることはきっちりやるマーロウがとても格好良かった。夜中に友人が訪ねてきて危なそうな頼み事をしてきても引き受けるし、友人を信じて真犯人を探し始めるし。窮地に立たされても飄々としてるのが良い。
隣人の女達が常に裸のような格好でも「そういう奴ら」と分かっているからマーロウは完全にスルーしてるのだけど、他の登場人物達がことごとく彼女らの裸に釘付けなのが逆に凄く馬鹿に見えて面白かったw普通見ちゃうと思うけどね!w

ハードボイルドで大変魅力的な主人公だった。謎解きとかサスペンスとかってより、変な登場人物達に笑いながらマーロウにしびれる映画だったなぁ。ぜあーずあろんぐぐっばーい♪ってあの曲が耳から離れない…w

レンタル版には吹き替え付いてなかったけど、DVDの価格調べようと思ったらテレビ吹き替え収録版も10月に販売されるようで。あの多すぎる独り言が吹き替えでどうなってるのかすごく気になる…w
ゆず

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