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死霊の盆踊りのLCのレビュー・感想・評価

死霊の盆踊り(1965年製作の映画)
3.1
新鮮だった。

これ寝ちゃっても仕方ないかな、と思ってると、ハッと目を引く何かがあったりして油断できないところとか。
でもやっぱり退屈しちゃうかなと思ってると笑っちゃう瞬間が来たりとか。
死んでもいいかなあ、と一瞬思ってしまう場とか。
不思議な作品。

恐怖もちゃんとある。
初夜に旦那さんを…の情報と共に出てきた女性、そのテンションで初夜も生きてたんか?とか。
猫さんが猫の皮脱いじゃうのはもう、グロいじゃん。それ脱いだら人としての裸体を晒すことになるけどええのんな?おっぱい出す方優先なんな?
目撃者さんが「怖い」と言うん、とても共感する。怖いわなあの空間。というかこの目撃者さんたちがちゃんと作品としての体裁とってるからこそ、見られるものになってる気もする。服とかで聞く差し色的な?

でもやっぱり笑っちゃう。
ゾンビさんの踊り面白すぎた。腕あげて、腕おろす。ゾンビっぽい…かなあ。
目撃者さんのシャツ開けた後、ちゃんと閉めてあげるとことか。優しい。
お日様高々と上っちゃってるなあとか。朝日が差し込んだらっていうレベルじゃなくてやっぱり面白い。

あの空間を耐え抜いて生還するのは立派な武勇伝だわ。
死んだらこれちゃんとパーティーとして楽しめるん?本当か?じゃあ死んでみてもいいなあ、とか思うん、結構感覚狂わされてる感ある。

ちゃんとしてるところがチラホラ垣間見える、ちゃんと退屈する作品。新鮮。
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