ノットステア

大統領の陰謀のノットステアのレビュー・感想・評価

大統領の陰謀(1976年製作の映画)
4.0
○感想
詳しいことを知らないまま観た。
登場人物、いや、出てくる名前の多さ、セリフの多さに疲れた。
電話して直接会いに行って話を聞いて、調べて調べて、裏を取ろうとすると証言をなかったことにされ。
そんなのを見ていると疲れた。何回も止めて休み休み観た。観るのに体力と時間がかかった。
あんまりわかんなかった、とか、面白くなかった、なんて言葉では、なぜか終わらせたくなかった。
観終えたあとネットで簡単に調べた。



最後のシーン。ベン・ブラッドリー(ジェイソン・ロバーズ)のセリフ。カール・バーンスタイン(ダスティン・ホフマン)を見ている視線がカメラ目線にもみえる。

疲れただろう
家に帰るがいい
風呂に入って15分休んだら
また仕事だ
この苦境は君らのせいだからな
だが我々が守るべきは憲法修正第1条
"報道の自由"この国の未来だ
たったそれだけだが
今度しくじったら許さんぞ
おやすみ

まるで観客に向かってセリフを言っているよう。主人公と観客の視点の一体感。



これも抜け出せなくなった男たちの物語。(※『明日に向かって撃て!』『華麗なるヒコーキ野郎』のレビュー参照)
新聞記者としての誇り。それは最後のシーンでわかる。
それまでも、ボブ・ウッドワード(ロバート・レッドフォード)とカール・バーンスタイン(ダスティン・ホフマン)の二人は諦めずに真実を求めて戦った(調べた)。ついに自分たちの命が危険だと知る。
そこでベン・ブラッドリー(ジェイソン・ロバーズ)は言う。「だが我々が守るべきは憲法修正第1条 "報道の自由"この国の未来だ」と。