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学校の怪談4のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

学校の怪談4(1999年製作の映画)
3.2

このレビューはネタバレを含みます

常光徹の小説を原作とした、平山秀幸監督によるジュブナイル・ホラー「学校の怪談」シリーズの第4作である本作は、数年ぶりに大型台風に見舞われた海辺の町・戸野崎を舞台に、"嵐の日には、海から死んだ人の霊が戻って来る"と語られるこの町に、夏休みを利用して東京からやって来た兄妹の恒と弥恵が、次々と起こる失踪事件に巻き込まれていく様を描いたものとなっているのだが、まず触れたいのは、本作は学校ではなく町が舞台となっていて、恒と弥恵を主軸に子供たちが主人公ではあるが、ともに行動するわけではなく、個々で失踪事件に巻き込まれていきますし、コメディ要素も排除され、テケテケなどといったオバケも登場しません。キャスト陣も一新されていますし、言ってしまえば別物ですね。シリーズ作品の雰囲気が好きな人には向かない一作。ただ、津波の被害にあった学校の生徒にまつわる切ない物語が紡がれ、ドラマ性があり最後まで見入ってしまいましたし、ホラー演出もおどろおどろしくて、個人的には楽しめました。挿入歌の吉田拓郎が歌う「蒼い夏」もまた胸に来るものが。ただ、全体的に淡々としているので人によっては退屈に感じてしまうかと。
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