癌で余命わずかと宣告された主人公のボブ。これから産まれてくる自分の子供の為に、ビデオレターを作ることを始める。それを通じて夫婦や家族など周囲の人々の絆を深めていくヒューマンドラマ。
やっぱりマイケル・キートンが本作の最大の魅力。死の恐怖に苛まれながらも息子へのメッセージをビデオに綴り、自分自身も長年抱えていた過去の問題を解決していこうとするボブ。その役柄にピッタリな演技でしたし、終盤の弱っていく姿も演技というのも忘れるほど。
妻役にはニコール・キッドマン。ボブを懸命に支える健気な奥さんを見事に演じていて、こんな奥さんならどれだけ幸せかと憧れていました笑
テーマ的にいかにも王道系の雰囲気がプンプンして泣かせにかかる映画かと思っていましたが、予想以上に夫婦、親子、人生について深く考えさせられた作品。ラストシーンでの心地よさを感じるほどのジェットコースターの場面は、忘れられない余韻を残してくれましたね。