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レッドクリフ Part IのFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

レッドクリフ Part I(2008年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

羅貫中の古典小説『三国志演義』をもとにジョン・ウー監督が"赤壁の戦い"を2部構成で映画化したアクション大作の前編である本作は、西暦208年の中国を舞台に、権力を独占して朝廷をも支配し、皇帝を操り、天下統一を果たすべく80万人の大軍を率いて漢の末裔・劉備と呉の孫権の討伐に乗り出した、周瑜の妻・小喬や皇位を狙う漢の丞相・曹操の巨大な陰謀を阻止すべく、劉備軍の軍師・諸葛亮孔明の提案により敵国ながら同盟を結び共闘することとなった劉備・孫権連合軍が曹操軍を相手取り、長江の赤壁において勝利を収めた戦い"赤壁の戦い"に至るまでに過程や、孫権の妹・孫尚香を囮に八卦の陣の中へとおびき寄せた曹操軍の騎兵隊との地上戦が描かれたものとなっているのだが、劉備の息子・劉禅を抱えた趙雲による新野での戦いや、民を守るために曹操軍の進軍の阻止に奔走する張飛・関羽の勇姿を皮切りに、張允・蔡瑁の降伏、魯粛を介して諸葛亮孔明と周瑜が仲を深めていく様、呉の若き君主・孫権の葛藤、そして終盤では連合軍の各武将らに焦点を当てた戦闘シーンが映し出され、ヴィッキー・チャオが演じる孫尚香とホウ・ヨンが演じる魯粛によるコメディもあり充実した内容には満足できましたし、金城武やトニー・レオンをはじめとしたキャスト陣もやはり心惹かれるものがある。史実とは異なる点やニュアンスの違い、エンターテインメント性を含めた戦闘シーンなど、歴史物としては鵜呑みに出来ない作品ではあるものの、最後まで見応えがあってとても面白かったですし、本作はこれで3度目の視聴となるが、何度でも楽しめる一作。今回も後編を続けて観てみたいと強く思わされた。
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