極黒の女子中学生

ミニー&モスコウィッツの極黒の女子中学生のレビュー・感想・評価

ミニー&モスコウィッツ(1971年製作の映画)
3.5
パワー系ラブコメ。
クラブで踊るのを嫌がるジーナ・ローランズを説得するためにシーモア・カッセルがカーラジオで音楽を流して踊るところが死ぬほど良い。ラジオをザッピングして好みの曲を探すところすら愛おしい
シーモア・カッセルが男子高校生のような実直さなのも微笑ましい。暗闇に向かって走りながら大声をだしたり、逆立ちで歩き始めたりと見た目に反して若々しい
映画と逆立ち(ブリッジ)の親和性は相米や森崎東などが80年に証明していたと思っていたが、それより先にカサヴェテスが体現してたとは…

結婚への不安を示した姑が孫たち(引くレベルの大人数)に囲まれて笑ってるラストにほっこり。冗談みたいな映画だけど髭面の精神年齢男子高校生なシーモア・カッセルが主人公だからこそ納得できる