ミニー&モスコウィッツの作品情報・感想・評価

「ミニー&モスコウィッツ」に投稿された感想・評価

滅茶苦茶なテンション。厄介な人物たち。言い分。出会い。別れ。とんでもなく破茶滅茶なぶつかり合い。お前は俺が好きだ。俺を愛さないなら、俺は自殺する、俺が傷付けばお前は信じるのか?とか言い出す始末。手に持ったハサミでふいにバカ長いヒゲを切ったシーモアを涙こぼしながら見つめるジーナのハッとする美しさたるや。ゲロクレイジーで理不尽すぎて笑っちゃうほどの熱量で人を、愛を、求める様は剥き出しの動物を観てるようで凄まじく面白い。ある意味形を変えたロミオ&ジュリエット。
ENDO

ENDOの感想・評価

4.2
送迎してる男を物陰で待ち伏せして揉み合いになり間違えて愛しのジーナの顎に思い切りフックを食らわせるシーモア。虚な目で倒れ込むジーナ。衝動的に髭を切り落として愛の歌で接近。親に紹介するとシーモアの毒母が放つ言葉に卒倒。あの流れから結婚式に雪崩れ込む異様なラスト10分。名画座で『カサブランカ』観てバコールみたいな横顔だね!とか言って口説くシーモアに涙。パフェを注文してシーモアの到着を試すジーナも可愛い。2人の不器用さにえらく泣ける映画でした。自作字幕。
オレ様

オレ様の感想・評価

3.7
ライブハウスみたいな声量と活量で生きてる人々覗き込んでるみたいで楽しかった
少しの孤独にも耐えられない女は幸せになるのが難しい
冒頭、カサヴェテス映画として100点!!!モスコウィッツがどうしようもない男だということが伝えられる。フワッと退店→逃げながら退店→強制退店と社会からはじかれる。
なんやかんやありミニーと出会うわけだが、うまく行きそうな雰囲気の時はうまくいかず、観客が諦める時、事態は好転する。
気分と感情で漂流するように物語が進む、これぞカサヴェテス映画!人生万歳!!!


7月30本
合計238本
HIGHINLET

HIGHINLETの感想・評価

3.3
誰が見ても上手くいかなそうに見える男女がイチャイチャしたのも束の間、次の瞬間にはケンカを始める。その繰り返しに飽き飽きしながらも最後が気になってしまった。

駐車係の職に就く孤独な男、モスコウィッツ。
見た目は、長髪に髭面という汚らしい格好。
彼は寂しさを紛らわすために誰彼構わず人に絡み、邪険に扱われると頭に血が上り暴言吐き捨てるあまり関わりたくない輩。

一方、容姿端麗で育ちはよいが、自分には不釣り合いな人間をすぐに見下してしまうミニー。
不倫相手との関係に終わり見え、疲れ切っている。

そんな2人が出会うが、当然うまくいく訳がない。

自分が愛を伝えることに必死で、
ミニーの気持ちなど何も考えていないモスコウィッツ。

好みのタイプでもないのに言い寄られると、なびいてしまうミニー。

お互いどこに惹かれるところがあるのか分からないが、結局一緒にいるから不思議だった。

この二人以外にも難癖がある人々が出てくる。

自分の世界に酔って若者のことを馬鹿にする中年男、
子供が嫌がっているのに脅迫するかのように嫌いな物を食べさせようとする母親、
女性と話すのが苦手で自分の不幸話ばかり熱弁するおっさんなど、
生々しい悩みを持った生きずらそうな人ばかりで、後味が悪い。

ロマンチックさはない、すごくドライで現実的な内容。

実際、当事者になると感情的になって冷静に物を考えられないのだろう。

唯一冷静なのは、息子は結婚相手に相応しくないとミニー母娘に諭すモスコウィッツの母親だけだった。
ゆべし

ゆべしの感想・評価

3.0
久しぶりに観たけどカサヴェテスではやっぱり一番好きだな。この作品だけでシーモアカッセルの大ファンになる。70年代のカラフルな衣装やLAの夜の街シーン等、照明と撮影の品質がカサヴェテス作品の中でも突出して素晴らしく、70年代カラーフィルム撮影の色彩に魅せられる。
「孤独の病」に苦しむブサイクな中年男たちと容姿端麗で育ちも良いけどクズ男との不倫を渡り歩いてお疲れ気味な中年女ミニー、中年男女の痛々しいすれ違いが切ない最高のロマンス映画
朝田

朝田の感想・評価

-
カサヴェテスにしてはライトなラブコメ感があって、その軽快さが楽しい。髭を切る/切らないだけで異様なハイテンション。最後の圧倒的なご都合主義は、カサヴェテス自身のままならない世界への希望のように思えた。
DamKeeper

DamKeeperの感想・評価

4.0
ミニーもモスコウィッツもぶっ壊れており、ミニーの決断は鬱からの逃避で、将来二人は幸福になれるはずもない。
絶望的な結末。

歳を経て、孤独と不安を抱える人間を見事に表現している。

ジーナ・ローランズとシーモア・カッセルはアカデミー賞級の演技だった。

作品内で触れられてないが、モスコウィッツと冒頭食堂のホームレスはベトナム帰還兵ではないだろうか?
ジョン・カサヴェテスの映画では、人間を心から愛していないと撮れない映画と人間を心から憎んでいないと撮れない映画が一本の映画の中で共存している。そのことに気付いたので5.0
本当にヤバい奴が狂気を宿すことはなく、狂気を宿せるのはヤバくない奴で、だからこそ普通に見える人は怖く、ただ本当にヤバい奴は邪魔なだけだということが分かりやすく描かれている。
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