マイコ

ゴッドファーザーのマイコのネタバレレビュー・内容・結末

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

1~3まで通しで見てさらに1を2度見てやっと全登場人物が把握出来た。
敵、味方、ほぼ濃い顔のスーツのおじさんばかりなのでそこをクリアしないとなかなか本題をゆっくり味わえない。

マーロン・ブランドはもうゴッドファーザーそのものにしか見えなくて。
娘の結婚式にまで押しかける彼の力を借りたがる人々。お金で請け負うのではなくその対価をきちんと恩で返す関係。冒頭の娘を踏みにじられた葬儀屋にのちにソニーの死化粧を頼むシーンは自分も跡継ぎにするつもりだった息子を亡くした悲しみの中、妻への思いやりが溢れて素晴らしいシーン。

ソニーに継がせると思っていたファミリーを本当は堅気として生きて欲しかったマイケルに託さざるを得なくなる2人の会話のシーン。

かわいい孫に強面を崩し亡くなるトマト畑のシーン。

三兄弟プラストム、末娘のコニー。
それぞれの子供たちもまたドンの頭を悩ますキャラクターがあって面白い。

結局、最後は身内やファミリーの裏切りがトラブルを呼んでしまう。どんなにファミリーを大切にしていても金や利害で簡単に寝返る奴はいるわけで。
義理堅く信頼関係を大事にファミリーを大きくしてきたドンなのに、そのしっぺ返しは辛すぎる。実際はもう誰も信じられない世界ではないか。
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