Koya

ゴッドファーザーのKoyaのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザー(1972年製作の映画)
4.2
マフィアの抗争を題材にしてると聞いていたので血生臭いものを想像していたが、実際見てみるとそんな風には思わず、むしろ身内を大事にするマフィアの一面に心打たれる部分が多かった。特に息子を殺されたドン、コルレオーネが誰よりも憎しみを感じているのに関わらず周りを制して復讐はしないと言い放った場面は印象的だった。確かに彼等のしている事は僕らからしてみれば行き過ぎた行為だし、決して認められる事ではないが、彼等の身内に対する考え方には見習うべき点もあるのかもしれない。ドン、コルレオーネの冷徹さの中にある人情味溢れた演技が無ければこの映画はただのマフィアの抗争映画と化していたと思えるほど非常に適当な役であった。また息子のマイケルが堅気からドンへとなるにつれてその態度に厳格さが帯びてくる、あの演技には感心せざるを得なかった。配役とその世界観がハマっていたためか退屈する事なく見れた。
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