Uえい

カルネのUえいのレビュー・感想・評価

カルネ(1994年製作の映画)
2.0
後のギャスパーノエ監督のテーマになる要素が詰まっていて面白かった。

あらすじは、馬肉店を営む男が主人公で、娘が生まれたところから物語は始まる。産まれてすぐ母親は何処かに行ってしまい、男手ひとつで大切に育てていたが、ある日初潮をレイプされたと勘違いした父親が怒り、、という内容。

馬の屠殺シーンから始まり、全体的に赤い色調で統一感があった。
その中でテレビだけモノクロで、マスク被ったプロレスラーみたいな番組が流れていて、最後に父親と重なるシーンがあるんだけど、なんだったんだろう。

全体的に見やすかったんだけど、メッセージを画面いっぱいに出すところや、シーン切り替え時のドゥン!という効果音、早回しでアップにするところなど、おお!ギャスパーノエだ!と思わせられた。

妊娠するのはアクシデントだというメッセージが出てくるが、やはり一貫して人生の意味の無さを描いているのかなあ。自分では制御できない何かを描こうとしているように感じた。

最後の車からパリの街を眺めるシーンは大人はわかってくれないを思い出した。
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