にゃんちゅう

カルネのにゃんちゅうのレビュー・感想・評価

カルネ(1994年製作の映画)
4.8
ギャスパーノエ短編デビュー作。VHSでカルネ、カノン両方揃えることに成功した為、家族が誰もいない本日リビングで鑑賞。観終わってほんとに誰もいなくてよかったと思った。

まず約40分で起承転結スタイリッシュに占めてるのが素晴らしい。娘に対する異常なほどの愛と娘に自分の血が流れていることと娘の肉は親の肉という視点がキモすぎて良い。ある意味この部分は激しく共感できない自分に安堵した。

アレックス、クライマックスも共通して血などの赤の使い方が抜群に上手い。冒頭から生きた馬を肉にする為に捌くシーンもリアルというか実際にやってると思うし主人公の狂気と重なる部分が見える。

"9秒のペニスの快感の為に子は60年苦を味わう"的なセリフが抜群によかった。

今からカノン観ます。ありがとうギャスパーノエ。冒頭で感受性を傷つける可能性がある注意喚起してくれていたけど僕は逆に刺激されました。
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