これは好きな映画で定期的に観てます。作品の持つ雰囲気や絵空事ではないストーリーが好きなのかなあ。
とはいえ内容は難解で主題がよく分からない。如何様にも解釈できるようにあえて作ってある映画なんだと思う。
純粋で在りたいと思う気持ちと欲望に従いたいと思う気持ち。それは誰かを信じたい気持ちと疑ってしまう気持ちとか、誰かの非を赦したい気持ちと赦せない気持ちとか。色んな葛藤を描いているんだと思う。
登場人物四人は確かにそれぞれ個性的なキャラクターだけど、結局誰が一番賢いのかというか、最終的に誰が一番得をしたのか。それはジャケット写真の奥行き順なんだと思う。
純粋だと思っていた人が実は全てを見透かしていた。それは、純真なままで生き続けられるのは、狡猾な人だけだってことなのかなあ。難しい。
でも確かに本当に優しい人って結局、本当の強さとか厳しさも持ち合わせている。つまりそういうことなんだと思う。
