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セックスと嘘とビデオテープのAPlaceInTheSunのレビュー・感想・評価

4.5

【あらすじ】
一見何の不自由もない幸せそうなカップル--夫のジョン(ピーター・ギャラガー)は大手法律事務所に勤める有能な弁護士、妻のアン(アンディ・マクドウェル)は夫の希望を受け入れ専業主婦に--しかしアンはかかりつけの精神科医(ロン・ヴォーター)に日常の些細な悩みを訴え、一方のジョンは貞淑すぎる妻とは正反対なアンの妹シンシア(ローラ・サン・ジャコモ)と秘かに肉体関係を結んでいた。そんなある日、ジョンの大学時代の友人グレアム(ジェームズ・スペイダー)が家を訪ねて来、アンは彼を親切に迎え入れるが、同時に彼の不思議な魅力を感じてもいた。翌日グレアムのアパート探しを手伝ったアンは、彼が不能であることを聞かされ驚くが、やがて彼の部屋にあるヴィデオ・テープを見つけ、その内容が自分のセックス観について語った女性たちをグレアム自身が撮ったものであることを知り、急に恐れを感じるのだったが、、、

【感想】
主要登場人物が4人だけのミニマムな構成ながら、その4人の関係(優⇔劣、病む側⇔救おうとする側、等々)が作中で逐次入れ替わる。
会話中心の静的なドラマながら、緊迫感があり、繊細な駆引きがあり、惹き込まれた。


そのタイトルに反して露骨なセックスシーンや表面的なエロスではなく、
ここで本当に描こうとしているのはむしろ、心理的な官能や、癒やしや安泰をもたらす性。


長編デビュー作で早くも職業映画監督としての才能を発揮するスティーブン・ソダーバーグ。
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